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<緊急アンケート>現小6生から導入される新しい大学入試制度について

森上教育研究所では、現小6生から導入される新しい大学入試制度について「わが子が伸びる親の『技』研究会」会員の小6生保護者の方にアンケートを実施しました。

 

 

 

質問1:センター試験が変わることについて、どう思われますか?

 

 

 

●第一回目の受験者にあたるので、とても不安です。

 

●センター試験がかわることはとても不安です。

 

●現在、私立高校2年生(中学受験にて入学)の小6の息子がいます。兄は再来年のセンター試験を受ける為、勉強中です。中学、高校と途中での学力を校内でしか測らないのでお友達は皆、好きに勉強をすすめていました。中学入学時よりセンター対策に取り組む方、中学時代は部活に没頭し、高校二年位からやり始める方もおり受験勉強に取り掛かる時期も方法もバラバラです。やはりそれは学力一発勝負だから出来ることだと思います。

小6次男は改正後初の受験生なので、出題方法は当然ながら英語検定や社会実習が査定対象となると、部活や学校生活と両立出来るのかとても不安です。記述や総合力というと点数の付け方、優劣つける基準はいつ明確になるのでしょうか?授業を優位に組み立てられ、進められる私立が圧倒的に有利だと思いますので、私立中学への進学を強く希望いたします

 

●今年度、中学受験の模試会場や入試説明会などで、このセンター試験が変わるという話題が持ちきりの1年でした。森上先生のシンポジウムの話をお伺いして、「これは入試改革ではなく、学校改革です」ということばが心に残っております。

さて、「底辺の高校」が存在するという話は衝撃でしたが(大学に入ってもABCが書けない、辞書の引き方もわからない等)、そもそも大学に進学が難しい生徒にはその高校が就職指導に力を入れて頂ければいいのではないですか。社会に役立つ人材育成が学校教育の仕事ではないのでしょうか。ここで新テストなどを導入して急に変える必要はあるのか、疑問です。

また、まんべんなくオールマイティに学習しようと考えている生徒には優しくない入試改革なのかなと思います。一芸に秀でた生徒で、ある程度基礎学力のある生徒にはスポットライトが当たるようになる入試制度なのかなと感じます。もし、アラフォーの私自身が例えばですが、高校生に戻り、この新テストの枠に入ることになってしまったら・・・と考えますと、とても憤りを感じます。それまでの学校教育が記述力も表現力も特化していなかったので、私にはその才能がない・・・と落胆していることでしょう。

それ以前に、例えば今の小学6年生が新テストに柔軟に対応してくれる私立中高一貫校に行けたとしましょう。このような一部の生徒さんにはこの新テストは有利ですね。羨ましいです。 「中学受験をしたら新テストに有利だ」という公式が来年度は主流であちらこちらで叫ばれていそうですね。少子化で生徒を獲得するために躍起になっている私立中学や中学受験業界にはオイシイ話なのかもしれません。昔の私のように公立中学に行くしか選択肢がない家庭の児童、また高校で入れる公立がなく、とりあえず偏差値の低い私立に通っている生徒は苦難の道のはじまりのように感じます。

 

●反対です。同時に大人数の受験者を公平に判断することは不可能に近いと思われます。

また、複数回受験可能とありますが、二次試験が今まで通りのものであるならば、受験戦争を煽る結果になるのではないでしょうか?早く目標点を出せば、その後は二次の準備に費やせることになりますから。

 

●画一的な大学学習能力の判定から前進し、よりよい評価を各自にできるかどうか、きめの細かい対応になるのかは疑問です。

これは大学が経営状態をよりよく保つために、合理化を図った結果、統一試験やセンター試験に依存する傾向があり、独自の入学試験も作成しない現状に最高学府としてすべきことをしていないのでは、とずっと疑問をいだいてきました。この上で、より個別な判定、独自の尺度が求められる今回の改訂で果たして正しくコトが運ぶのか?期待以前であり、不安です。

 

●今までのマークシート方式から変更するのは、よいことだと思います。記述のほうが、回答者の考えや答えの筋道がわかり、回答者も暗記だけでは勉強できないと考えます。また、世界に通用するには、自分の主張が大切だと思います。

 

 

 

質問2:新テスト(大学テスト)の概要についてのご意見、賛否をお聞かせ下さい。

 

 

 

●新テストの概要はわかりましたが、実際に行われてからでないとなんとも言えません。詳しいことを早く知りたいです。

 

●反対です。都立高校入試の採点に落ち度があり、マークシート形式に変わりつつあるというのに、大学入試で記述式の答案を大量に採点するのは無理があると思います。特定の分野に強い関心を持ち、卓越した力を磨いている高校生らが評価されずに切り捨てられがちとはどんな人間なのでしょうか。当てはまる人だけ別枠試験をしたらよいと思います。スポーツ推薦のように。好きなことだけ懸命にやる人間より、まんべんなく努力できる人間を評価したほうがいいと思います。試験はシンプルが一番です!AO入試もとても怪しいです。東大の推薦入試も良いと思えません。

それよりも、優秀でありながら進学できない高校生を助けてあげる方がずっと良いと思います。優秀な人間が無償で進学できる入試をつくってほしいです。あるのかもしれないが、私は知りません。大学入学と同時に借金背負わせるのはかわいそうです。

 

●「まだ詳しく決まっていません」とか、「2020年までに徐々に改革が行われていきます」などの錯綜した情報しかまだ私は知らないので、意見や賛否をいうほどの知識がありません。しいていえば、何もわが子の年から大きく変わらなくてもいいのにと思います。

 

●まず、誰が、どのように、採点するのかが一番の問題点だと思います。

現在のマークシート方式が、知識偏重型であるという批判は尤もなことだとは思いますが、改革後のテストの採点方法によっては正しい評価が得られるのか甚だ疑問です。同じテストを同時にして、公平に評価ができるのか?という点において、マークシート方式の上を行くものはないのでは?と感じます。変えるならば、まず二次試験からではないでしょうか?必要な知識もあると思います。

私は、解説委員の方から、標準学力到達度テストと大学入学希望社学力評価テストはPC受験で、高校内で行われると聞きました。どれが本当なのか?と感じます。テストの方式をコロコロ変えるのは、長い期間をかけて準備しなければならない現代の子どもたちにとってとても負担だということを、まず教育改革者に理解して頂きたいと思います。そして、浪人したらどうなるのでしょうね?

 

●入試でマークシート式の弊害を補うべく、より優れた点も評価できるのはいいのですが、個人が希望する学問の領域と、学校が欲しいその点がぬきんでた個と合致しない場合、得意分野で勝負した末、入学し、学びたい分野の学部へいけないということがありませんか?いつまでたっても、結局、「世論=経済やビジネス」の志向が、教育の現場の人材育成の傾向に反映される。そのうち、ただただ学究したいという、純粋な「文学部」などは消滅してしまう。

本当の意味のリベラルアーツが小中高で育っていない日本では、現在の政治でもですが、どうも教育に「利益」「効率」「費用対効果」人材育成」を重ねているような感じで、好ましくありません。大学までの間に、実用でないことを学べる人生唯一のとき。特に哲学一本やりの学科などは、哲学自体は、思想から出ない、非日常かつ非実用の学問ですが、物事の本質を突き詰めることから、見方を得て、科学や物理に貢献するということもあり、思索、思想の部分がなおざりになるような教育偏重に、人間性を二の次にしたものを感じております。知識の暗記とはいえ、それを応用させてとくような良質な問題も作れるわけです。若いうちから好き嫌い、偏った学科選び(裏返せば強化という)で、逆にまったく避けて通る、触れずにいく、学びの領域を与えてよいのか。よほどの天才ならおのずとそれに行き着くでしょうけれど、一般教養もなしに一気に育成とは、単なる促成栽培、社会の都合のよい人を得たいという、エゴに過ぎると思います。

また、このような難しい判定で、評価の基準、評価者の質をそれまでに準備できるのでしょうか?このようなテストで評価される子供、生徒たちが混乱にならず、不当、不平感を感じず、適格に判断されるよう祈っていますが。

 

 

●マーク方式をなくしたほうがよいとは思っていましたが、自分の子供からなくなるのは、前例がありませんし、戸惑います。

そうなりますと、中学、高校での勉強の仕方がかわると思います。記述を沢山取り入れている学校を進学に選びます。また教科は通常通りがよいです。偏りは高校生には必要ないと思います。政府が格差社会を作るのは偏りを作っているからです。例えば児童手当とか・・。高校までに習うことは今後の人生において必修かと思います。

また、日本人なので、日本から出て生活しても日本の文化や歴史が話せるようにしなければなりません。外国人は自国の文化や歴史を大切にしています。

最後に、答案の回答はマニュアル化してほしくないですね。中学入試を参考にして大学入試も行なって欲しいです。